不安の減らし方とトキソプラズマ

どうやったら不安が鎮まるのか。減らせるのか。

生きていれば、不安に感じることは当然あるわけですが、どうやったら不安を減らせるのか、考えたことがあるかもしれません。

今回は、「トキソプラズマが不安を減らす」という話をしていこうと思います。

 

トキソプラズマとは

トキソプラズマ寄生虫の一種で、通常はネコに寄生する。巧みな戦略をとることで知られ、ネコからネコへ感染するのにネズミを媒介とし、寄生したネズミの行動を変化させてネコに食べられやすくすることで新たな宿主に乗り移る。 

 トキソプラズマとはありふれた寄生虫の一種だが、大切なのはここからである。

ネコに食べられやすくするため、トキソプラズマがネズミに引き起こす行動の変化は、反応時間が遅くなる、危険を恐れなくなるというものだが、このような変化はトキソプラズマに寄生された人間にも現れる 。

トキソプラズマに感染した人は交通事故に遭う確率が2倍以上高まるが、これはトキソプラズマが反応時間を遅くするため。

 そうトキソプラズマの症状は人間にも現れ、端的に言うと不安を感じなくなるのだ。

しかし、なぜトキソプラズマに感染すると不安を感じづらくなるのか?

次の部分はだいぶ専門的な内容になるので読み飛ばしてもらって構わない。

どうやらトキソプラズマが樹状細胞の内部でGABAを産生させ、同じ樹上細胞の外側にあるGABA受容体を刺激し、それによって細胞に体内を移動させ、脳に到達していると考えられた。統合失調症など多くの精神障害では、一般にGABAの機能の乱れが観察される。そしてGABAの量が増えることは「恐怖感や不安感の低下に関連付けられている」。 

 トキソプラズマによって不安を感じにくくなる仕組みは若干難解だが、トキソプラズマに感染することで、GABAの量が増え、不安が感じづらくなるようだ。

 

ここまでわかってくると、ぜひトキソプラズマに感染したくなってきたのではないだろうか。

トキソプラズマの手軽な感染方法は、大きく分けて3つある。

① 加熱の不十分な生肉を食べ、感染する

② 土を食べて、感染する

トキソプラズマに感染した猫に触れて、感染する

トキソプラズマに感染したい方は、上記のいずれかを選び、感染していただければと思う。

 

最後に、トキソプラズマに感染することによるデメリットを2つ伝える。

① 妊婦が感染した場合、流産や先天異常のリスクが高まる

統合失調症が発生する確率が高まる

 

トキソプラズマ感染は、自己責任で。

企画の作り方①

秋元康著の「企画脳」という本は、

https://www.amazon.co.jp/%E4%BC%81%E7%94%BB%E8%84%B3-PHP%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%A7%8B%E5%85%83-%E5%BA%B7/dp/4569671993

「企画のヒントは記憶の延長線上にある」という話から始まる。

 

料理のために食材を集めるように、まずは企画のための材料やデータを集めらなければならない。その材料やデータの出発点は何かといえば、「記憶」である。

 

発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るような感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げるという行為なのである。

このように記憶をすること、記憶を掘り起こすことを企画を考えるうえで重要視しているようだ。

 

島田紳助も番組の中で「心で記憶せよ」という話をしていた。

学校で習った因数分解のような公式はすぐに忘れてしまうが、中学や高校で爆笑した話、感情が揺れ動いた経験は克明に記憶しているというのだ。だから、島田紳助自身は、本をほとんど読まず、実際に経験し、心で記憶することを重要視していた。そうして、経験したことが話せるネタになっていくのである。

 

 

秋元康も「企画脳」の中で、「忘れることも重要」と述べている。なぜなら忘れることによって、不必要なことが除かれていき、重要なことだけが残るからだ。

 

以前の記事でも書いたが、「記憶」するためには「意識」することが非常に大切である。「意識」するから「記憶」にも残る。

すべらない話のつくりかた① - 笑いについて

 

「企画」には「記憶」が重要。

ドーパミンの出し方

何かをやろうとするためには、目的や目標に向かって動くためのモチベーションが欠かせません。そのモチベーションをかたちづくっている脳内神経伝達物質が「ドーパミン」です。このドーパミンを操ることができるようになれば、モチベーションを高く維持できます。今回は、そんな「ドーパミン」について書いていきます。

 

報酬予測と報酬獲得

ドーパミンは報酬を予測した時と、実際に獲得した時に分泌します。

例えば、何か目標を立てた時点でドーパミンが分泌し、実際に達成した時にも分泌されるのです。

そして、報酬を予測する際には「強化学習」という特徴があります。

例えば、あの焼肉をもう一度食べたいというように、一度得た快楽をもう一度得たいという感覚が「強化学習」によって起こります。

そして、この強化学習が「依存症」を引き起こしてしまう元凶でもあります。

ドーパミンは生存と密接に関わっている神経伝達物質であり、生存や生殖に有利に働くようにできていますが、現代では例えばインターネットやポルノなど、簡単にドーパミンを分泌できるもので溢れているため注意も必要です。

 

目標設定

ここまで述べてきたように、ドーパミンは報酬を予測した時点、つまり「期待」した時に出るので、目標設定の巧拙がドーパミンを操れるか否かに関係してきます。

そこで目標設定には2つのポイントがあります。

(1)目標を達成した時のメリットを明確化する

目標を設定した時に、目標を達成したらどんなメリットが自分にあるのかを明確にします。なぜ今の自分が、その目標に取り組む必要があるのか、明確になっていれば、うまくいかないときにも羅針盤のような働きをしてくれます。

 

(2)目標を細かく分ける

そして、立てた目標をさらに細かく分けて行きます。年単位、月単位、週単位、1日単位のように細かく分けると良いでしょう。なぜ細かく分ける必要があるかというと、目標が曖昧すぎると、報酬予測ができずドーパミンが出づらくなるためです。

また、目標に対してどれくらい進んだのかフィードバックをすることも重要です。

それにより、目標を達成した分、さらにドーパミンが分泌されます。

 

ここまでドーパミンについて書いてきましたが、目標を立てる上でも重要なことは、自分のことを客観的に観察して「自分は何をしているときがいちばん楽しいのか」「一番ワクワクするのか」ということに対する理解を高め、それによって強化学習が起こり、目標の設定と達成につながるのだと思います。

すべらない話のつくりかた②

先日、すべらない話のつくりかたについて書いた。

すべらない話のつくりかた① - 笑いについて

 

今日はその続きを書こうと思う。

 

映像を喋る

またまた松紳からの引用になるが、視聴者から「どうしたら紳助さんや松本さんのように話が上手くなるか?」という手紙が来ていた。その時、紳助は「道を教えるのが上手い人は話すのがうまい」と言っていた。なぜなら「映像を喋っているから」。

 

頭の中で映像を思い描き、それを言葉にする。そして、聞き手にも映像をイメージさせる。話が上手い人はこれができる。

 

そして紳助は「嘘をついているときは映像を喋っている」という。

嘘をついているときは映像を思い浮かべながら話しており、例えば「それは何色だったの?」と聞かれて、「えーっと」とはならず「黄色!」と答えられる。

「道に1万円札が落ちていた」というときも「どのように落ちているのか」を鮮明にイメージする。

 

そして時に「なかったことでも鮮明にイメージして話をつくる」。簡単に言うと、起こったことは小さなことでも、それを大げさに話したりする。その時には、当然、映像を鮮明に思い描きながら。

 

上手く話すには、映像を思い描くこと。

 

すべらない話のつくりかた①

最近、よくyoutubeで「すべらない話」を見ます。

すべらない話は、3分程度の動画で結構笑えるので、とてもコスパが良いのです。

 

すべらない話を見ていると、本当にいろんな人が、いろんな話をしていますが、そこにある一定の「法則」のようなものはあるのでしょうか。

 

「どうしたらすべらない話をつくれるのか」

「芸人はすべらない話をどのようにつくっているのか」

そんなことを考えていけたらなと思います。

 

アンテナは立っているか

まず第一に、すべらない話を見ていて思うことは、「アンテナの感度の高さ」です。

 

以前、「松紳」という松本人志島田紳助が出演していた番組で、紳助が「意識すると知識が身につく」という話をしていました。

小さい頃から「将来何になるの?」と聞かれたときは、「寿司屋!」と答えていたという紳助。寿司屋に行ったときなど、寿司の握り方を「無意識に」観察していたようで、誰かから寿司の握り方をきちんと教わったことはないのに、寿司を握れるそうです。

よって、「意識することが知識につながる」と言っています。

 

これと同じように、「すべらない話」に出ている芸人やラジオ番組を持っているタレントなどは、どうしても話すネタを「仕込む」必要があります。ですので、本当は疲れていて休みたいときであっても、身体にムチを打って、話せるネタを探しに行くのでしょう。

 

以前、博多大吉さんが「千原ジュニアがなぜすべらない話」をたくさん持っているのかわかったと話していました。それは、「面白いことが起こるまで帰らない」からだそうです。確かに、「面白いことが起こるまで帰らない」というルールを持っていれば、確実にすべらない話をつくることができます。ただ、相当しんどそうではありますが。。

 

すべらない話をつくる一つの要素として、「面白い出来事に対するアンテナの感度の高さ」は必須の要素なのではないでしょうか。

 

2つ目の要素については、明日に続きます。

早く起きた朝は

早く起きた朝は、何か得した気分になる。

いつも失っている時間を取り戻したような、そんな気分になる。

せっかく早く起きたのだから、何かをしようと思う。

そうして今、文章を書いている。

 

文章を書くと、頭の中が整理される。

私にとっては、口に出すよりも、文章で書いた方が、より整理しやすい。

思うがままにキーボードを叩くと、自分でも思ってもいなかったような言葉が出てきて、驚くことがある。

そうして驚くことによって、自分を少しだけ客観視できたような気分になり、満足する。

 

そうした「客観視した気分」によって、心が休まる感覚がある。

自分で文章を書いて、「自分はこんなことを思っていたのか」と、自分の感情を客観視できたような気分になって、何か楽になった気分になる。

それが文章を書く「効用」であると思う。

 

「効用」というのは便利な言葉だと思う。

例えば、温泉の「効用」が表記されているのを見ると、温泉に浸かりながら、自分が今、健康に良いことをしている気分になる。

ランニングだって、健康的な食事だって、旅だって、なんだってそうだ。

わかりやすい「効用」があると、自分がしている行動を正当化できる。

 

でも、外部から押し付けられた「効用」では長続きしない気もする。

自分が何かを続けていくうちに、自分の中での変化や、どんな感情になるのかを確認しながら、どんな「効用」があるかを、「自分の言葉」で定義する方が楽しいし、何かを続けるうえでは役に立つ。

 

だから、調べたらすぐにわかる「外部の情報」も必要だが、自分が考えたり、感じた「内部の情報」をもっと大切にしたい。

When do we laugh?

Have you ever thought about when people laugh?

If you understand when people laugh, you will be able to make those around you laugh more easily.

And since laughing has many benefits, you may even be able to make those around you happier.

 

Today, I will explain why we laugh.

 

1, Something unexpected

One possible explanation for this is that people laugh when something "unexpected" happens. For example, people unconsciously predict that "this is what will happen," and when that prediction is wrong, or "unexpected," people laugh uncontrollably.

Also, in Japanese comedy culture, there is the role of "tsukkomi", which can be described as pointing out unexpected events and returning to the default course again.

To put it simply, making people laugh is similar to surprising people.

 

2, Laugh at one's own mistakes

According to a study by Japanese scholars, "the current theory is that we laugh at our own mistakes”. In other words, we recognize that our predictions are wrong, and then we laugh at our mistakes, which is a bit more difficult to do in an instant.

When you think about it, being a comedian or a TV personality is a very high level of intellectual work. In an instant, they have to disrupt the harmony of the schedule and make it understandable to the audience.