企画の作り方①
秋元康著の「企画脳」という本は、
「企画のヒントは記憶の延長線上にある」という話から始まる。
料理のために食材を集めるように、まずは企画のための材料やデータを集めらなければならない。その材料やデータの出発点は何かといえば、「記憶」である。
発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るような感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げるという行為なのである。
このように記憶をすること、記憶を掘り起こすことを企画を考えるうえで重要視しているようだ。
島田紳助も番組の中で「心で記憶せよ」という話をしていた。
学校で習った因数分解のような公式はすぐに忘れてしまうが、中学や高校で爆笑した話、感情が揺れ動いた経験は克明に記憶しているというのだ。だから、島田紳助自身は、本をほとんど読まず、実際に経験し、心で記憶することを重要視していた。そうして、経験したことが話せるネタになっていくのである。
秋元康も「企画脳」の中で、「忘れることも重要」と述べている。なぜなら忘れることによって、不必要なことが除かれていき、重要なことだけが残るからだ。
以前の記事でも書いたが、「記憶」するためには「意識」することが非常に大切である。「意識」するから「記憶」にも残る。
「企画」には「記憶」が重要。